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知っておきたい!食生活とアレルギーの関係。 わたひき消化器内科クリニック 管理栄養士 綿引 眞躬

アレルギーに悩む人が増えています。
食生活から見直して適切な対策を。


アレルギー最新情報によると、最近、思春期アレルギーや果物アレルギーが増えているということです。身体の免疫性が狂い、アレルギーを起こしやすい身体になっていることに加え、心の能力と現実とのギャップからくる強いストレスが背景にあるとのこと。アレルギー対策のためにも、食生活の改善を目指しましょう。

 今までは花粉症ではなかったのに、今年はクシャミが止まらなかった…そんな方も増えているようです。ある花粉に反応するようになると、今までは食べてもなんともなかった果物や野菜にも反応するという例が『食べ物通信』で報告されています。今回は、花粉症の方が避けた方が良い食品をこの雑誌から引用してご紹介します。アレルギー症状のある方の食事は、アレルギーの原因となる食品を知った上で、毎日の食事が特定の食品に偏らないよう心がけることが大切です。むやみに避ける必要はありませんが、花粉症のひどい方は、普段食べている食品に思い当たるものがないか一度考えてみると良いかもしれません。
●普段から気をつけたい!花粉症の人の食生活のポイント

1)同じ食品ばかりを食べ続けない
摂取する食品の種類と数を増やし、旬の素材を上手に取り入れた献立を工夫しましょう。

2)和食であっさり、野菜には火を通して

油ものの回数を減らし、野菜も煮たり茹でたりして食べましょう。和食中心がお勧め。

3)ヨーグルトや発酵食品を食べる

甘いお菓子やお肉の食べすぎは腸にも良くありません。善玉菌を増やすため、ヨーグルトや納豆、みそなど発酵食品を摂りましょう。

4)添加物の摂取を減らす
食品添加物が使われていることの多い加工食品を避けましょう。

5 )よく噛んで3食しっかり食べる
規則正しい食生活を心がけ、しっかり噛んでゆっくり食べましょう

  反応する花粉別避けたほうが良い食べ物

●白樺、ヤシャブシに反応する人
リンゴ、桃、さくらんぼ、アーモンド、梨、イチゴ、スモモなどバラ科の果実やキウィフルーツ、バナナ。 セロリ、ニンジンなどセリ科の野菜。

●イネ科の植物に反応する人

小麦、ライ麦、とうもろこしなどの穀類。カモミール、タンポポ、ジャガイモなど。

●ヨモギに反応する人

ニンジン、セリ、パセリなどセリ科の野菜。ピーナッツ、リンゴなど。

●ブタクサに反応する人

メロン、スイカなどウリ科のものや、バナナ。

●杉・ヒノキに反応する人

トマト






発行/萩野原メディカル・コミュニティ